急性骨髄性白血病治療時の口内炎に関する研究

  • 吉田 将律
    国立病院機構九州医療センター歯科口腔外科 国立病院機構九州医療センター臨床研究センター
  • 吉川 博政
    国立病院機構九州医療センター歯科口腔外科 国立病院機構九州医療センター臨床研究センター
  • 福元 俊輔
    国立病院機構九州医療センター歯科口腔外科 国立病院機構九州医療センター臨床研究センター
  • 樋口 崇
    国立病院機構九州医療センター歯科口腔外科 国立病院機構九州医療センター臨床研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • A Study of Stomatitis During the Treatment of Acute Myelocytic Leukemia

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抄録

目的:白血病治療時の口腔管理を行うため,治療時の口内炎出現頻度,時期と化学療法との関連について調査した。対象および方法:対象は2002年4月~2006年3月の4年間に当院血液内科での急性骨髄性白血病治療中に当科を受診した26名である。当院血液内科,当科診療録を基に,化学療法の治療目的,抗白血病薬,口内炎出現の有無,白血球数と口内炎出現時期について調査した。結果:口内炎は26名中19名に出現し,化学療法の治療目的別では造血幹細胞移植療法が寛解導入療法,寛解後療法に対して口内炎出現頻度が高かった。使用された抗白血病薬は16種類であった。化学療法は単剤投与が6種類で,併用療法は21の組み合わせで行われていた。白血球数と口内炎出現時期には相関関係は認められなかった。結論:白血病の化学療法時の口内炎出現頻度は高く,特に造血幹細胞移植療法で高かったことから,歯科医師の積極的な介入の必要性が確認された。

収録刊行物

参考文献 (16)*注記

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