Ascending pharyngeal-internal jugular arteriovenous fistula : 症例報告

  • 当麻 直樹
    三重大学大学院医学系研究科 脳神経外科
  • 佐藤 裕
    三重大学大学院医学系研究科 脳神経外科
  • 山道 茜
    三重大学大学院医学系研究科 先進的脳血管内治療学
  • 朝倉 文夫
    三重大学大学院医学系研究科 脳神経外科
  • 阪井田 博司
    三重大学大学院医学系研究科 先進的脳血管内治療学
  • 松島 聡
    三重大学大学院医学系研究科 脳神経外科
  • 滝 和郎
    三重大学大学院医学系研究科 脳神経外科 三重大学大学院医学系研究科 先進的脳血管内治療学

書誌事項

タイトル別名
  • Ascending pharyngeal-internal jugular arteriovenous fistula: case report

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抄録

【目的】稀なascending pharyngealinternal jugular arteriovenous fistula(AP-IJ AVF)の1例を報告する.【症例】32歳女性.約5年の経過で右側の拍動性耳鳴および聴力低下が進行し,MRAにて頚静脈球の異常信号が認められた.血管撮影で右後頭動脈から分岐した上行咽頭動脈のjugular branchが栄養する頚静脈球への動静脈瘻を認め,離脱型コイルによる経動脈的塞栓術で根治した.【結論】AP-IJ AVFの瘻孔はanterior condylar confluent(ACC)の近傍に存在するが,硬膜動静脈瘻とは異なる頭蓋外動静脈瘻であり,発生学的には傍脊索動静脈瘻(parachordal AVF)に属し,形態としてはsinglehole AVFであるため,経動脈的塞栓術が有効であった.

収録刊行物

  • 脳神経血管内治療

    脳神経血管内治療 3 (2), 100-105, 2009

    特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (13)*注記

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