人工股関節置換術後に診断しえたアルカプトン尿症の1例

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タイトル別名
  • A CASE OF ALCAPTONURIA DIAGNOSED AFTERTOTAL HIP ARTHROPLASTY SURGERY
  • 症例報告 人工股関節置換術後に診断しえたアルカプトン尿症の1例
  • ショウレイ ホウコク ジンコウ コ カンセツ チカン ジュツゴ ニ シンダン シエタ アルカプトン ニョウショウ ノ 1レイ

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抄録

成人女性に発症したアルカプトン尿症に伴う股関節症の1例を経験した.症例は58歳女性.右股関節痛を主訴に受診した.単純X線像から,末期変形性股関節症と診断し,人工股関節置換術を行った.術中所見で黒色骨頭を認め,オクロノーシスが疑われた.尿の黒変と尿中ホモゲンチジン酸陽性からアルカプトン尿症と診断した.腰椎単純X線像では椎間板の石灰化等の特徴的所見を認め,本症例を疑う重要な所見であった.現在,股関節痛なく歩容も改善し,経過良好であるが他臓器発症の可能性もあり,継続的な経過観察が必要である.

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