成人期の修正大血管転位の問題点

• 丹羽 公一郎

  聖路加国際病院心血管センター循環器内科

書誌事項

タイトル別名

• Congenital Corrected Transposition of the Great Arteries in Adults

抄録

修正大血管転位は, 経年的に三尖弁閉鎖不全, 体心室右室機能不全, 上室性頻拍, 房室ブロックなどが進行して, これらの合併症が管理上の問題となる. 初回手術として, 三尖弁置換術, 心外導管修復術, 心室中隔欠損閉鎖術などの古典的修復術や解剖学的修復術であるdouble switch手術を行う. しかし, 修復術後も合併症を認めることが多く, 不整脈, 心不全, 心内膜炎に対する予防や治療が必要である. 古典的修復術後の再手術率は高い. 解剖学的修復手術後, 特にJatene手術を併用した場合は, 古典的修復術後に比べて再手術率は低く, 生命予後も良い.

収録刊行物

• Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

  Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 28 (2), 89-95, 2012

  特定非営利活動法人 日本小児循環器学会

キーワード

• conventional repair
• double switch procedure
• systemic right ventricle
• tricuspid regurgitation
• atrioventricular block

詳細情報

• CRID: 1390282679649757312
• NII論文ID: 130002591131
• DOI: 10.9794/jspccs.28.89
• ISSN: 21872988
• ISSN: 09111794
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可