B型慢性肝疾患における核酸アナログ多剤耐性例の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Antiviral therapy for patients with chronic hepatitis B with multi-drug resistance to nucleoside analogues

この論文をさがす

抄録

核酸アナログを投与したB型慢性肝疾患547例中18例(観察期間中央値53カ月)に多剤耐性を検出した.耐性出現を契機に肝不全に陥った症例を認めなかった.多剤耐性をきたした治療はラミブジン(LAM)耐性例に対するエンテカビル(ETV)投与,LAM耐性例に対するアデホビル(ADV)併用,LAMからETVへの切り替え,ETV初回投与で,それぞれ,7例,8例,2例,1例であった.多剤耐性例に対する治療の反応性はLAMとETV耐性例に比べてLAMとADV耐性例で良好であった.18例中1例ではADVとETV併用療法にも不応であり,テノホビルの投与が望まれた.<br>

収録刊行物

参考文献 (47)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ