5-ASAが有効であったdiversion colitisの1症例

• 小南 陽子

  広島大学病院消化器・代謝内科

• 大江 啓常

  広島市立広島市民病院内科

• 東 玲治

  広島市立広島市民病院内科

• 平尾 謙

  広島市立広島市民病院内科

• 小川 恒由

  広島市立広島市民病院内科

• 中川 昌浩

  広島市立広島市民病院内視鏡科

• 荒木 康之

  広島市立広島市民病院内科

• 水野 元夫

  広島市立広島市民病院内科

• 茶山 一彰

  広島大学病院消化器・代謝内科

書誌事項

タイトル別名

• A case of diversion colitis successfully treated with 5-aminosalicylic acid

抄録

症例は84歳男性．2001年，大量下血にて結腸亜全摘，回腸瘻およびS状結腸に粘液瘻を造設した．以後無症状であったが，2006年4月頃からS状結腸の粘液瘻および肛門より粘血便様の排泄物を認め，下部消化管内視鏡検査にてdiversion colitisと診断した．短鎖脂肪酸注腸療法を開始したが十分な改善は得られず，5-ASA注腸に変更したところ症状の消失を認めた．空置腸管のある消化管術後の下部消化管出血では，diversion colitisも念頭に置くべきであり，5-ASA注腸も有効な治療法である可能性が示唆された．<br>

収録刊行物

• 日本消化器病学会雑誌

  日本消化器病学会雑誌 110 (8), 1447-1453, 2013

  一般財団法人 日本消化器病学会

キーワード

• Diversion colitis
• SCFA注腸
• 5-ASA注腸
• 治療

詳細情報

• CRID: 1390282681379622144
• NII論文ID: 10031189931
• NII書誌ID: AN00192124
• DOI: 10.11405/nisshoshi.110.1447
• COI: 1:STN:280:DC%2BC3sfms1emsQ%3D%3D
• ISSN: 13497693
• ISSN: 04466586
• PubMed: 23912004
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2013333840
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • PubMed
  • CiNii Articles
  • Crossref
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可