ロックウール耕における培養液濃度がミシマサイコ(<b><i>Bupleurum falcatum</i> L.</b>)の生育, サイコサポニン濃度と無機成分濃度に及ぼす影響

• 兼子 まや

  千葉大学大学院園芸学研究科

• 塚越 覚

  千葉大学環境健康フィールド科学センター

• 藤瀬 茜

  千葉大学大学院園芸学研究科

• 池上 文雄

  千葉大学環境健康フィールド科学センター

書誌事項

タイトル別名

• Effect of Concentration of Nutrient Solution on Plant Growth, and Saikosaponin and Mineral Contents of Bupleurum falcatum L. Grown in Rockwool
• ロックウール耕における培養液濃度がミシマサイコ(Bupleurum falcatum L.)の生育,サイコサポニン濃度と無機成分濃度に及ぼす影響
• ロックウールコウ ニ オケル バイヨウエキ ノウド ガ ミシマサイコ(Bupleurum falcatum L.)ノ セイイク,サイコサポニン ノウド ト ムキ セイブン ノウド ニ オヨボス エイキョウ

抄録

生薬「柴胡」の基原植物であるミシマサイコについて, 養液栽培での施肥管理法確立を目的とし, 灌液する培養液のECと生育, サイコサポニン含有量, 植物体中の無機成分組成との関係について調査した. ミシマサイコの栽培は, PVCパイプを利用した循環式ロックウール耕で行った. 培養液は大塚B処方とし, 処理区は灌液する培養液濃度について0.6 dS m^-1 (1/4単位区), 1.2 dS m^-1 (1/2単位区), 2.4 dS m^-1 (1単位区)の3水準とした. 地上部の生育, 最大葉の葉面積および草丈は, 1単位区で他の区に比べて低下したが, 地下部乾物重には処理の影響がなかった. T/R比は1単位区で他の区より低かった. 乾物重当たりのサイコサポニン含有量には処理区間で差がなかったが, 株当たりのサイコサポニン収量は, 1単位区で最も高かった. 植物体中の無機成分濃度は, 概して1単位区で高い傾向があったが, 植物体中の無機成分の含有比はいずれの区も同様の傾向を示した. また, ミシマサイコに好適な培養液の無機成分組成はN：P：K：Ca：Mg＝6.5：4.7：8：1.3：1.8 me L^-1程度と考えられた.

収録刊行物

• 植物環境工学

  植物環境工学 25 (2), 83-89, 2013

  日本生物環境工学会

キーワード

• <i>Bupleurum falcatum</i>
• medicinal plant
• nutrient concentration
• root growth
• soilless culture

詳細情報

• CRID: 1390001205231753728
• NII論文ID: 10031177352
• NII書誌ID: AA12010914
• DOI: 10.2525/shita.25.83
• COI: 1:CAS:528:DC%2BC3sXpvFKmsr8%3D
• ISSN: 18803563
• ISSN: 18802028
• NDL書誌ID: 024773374
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030852756
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I024773374
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
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• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可