牛乳アレルゲンタンパク質のステンレストレー上での加熱反応生成物

• 新本 洋士

  玉川大学農学部

• 市川 由佳里

  玉川大学農学部

• 永田 紗織

  茨城大学大学院農学研究科

• 三浦 愛美

  玉川大学農学部

• 長縄 康範

  玉川大学農学部

• 石川 祐子

  農研機構·食品総合研究所

書誌事項

タイトル別名

• PAGE-Analysis of Milk Allergens after Heating on Stainless Steel Tray
• ギュウニュウ アレルゲンタンパクシツ ノ ステンレストレー ジョウ デ ノ カネツ ハンノウ セイセイブツ

抄録

加熱による牛乳アレルゲンの分子量変化を検討するために，市販牛乳，およびβ-ラクトグロブリンとラクトースの混合物をステンレストレー上で120°C，60分間加熱した．SDS-PAGE解析の結果，加熱した牛乳においては牛乳タンパク質の分子量が高分子側にシフトした．β-ラクトグロブリンにおいては，加熱によって2量体，あるいは3量体が生じた．またラクトースとの加熱によってβ-ラクトグロブリンの分子量は高分子側にシフトし，PAS染色によって糖鎖修飾されたことが判明した．さらに抗β-ラクトグロブリン抗体を用いたウェスタンブロット解析によって，単量体，2量体，3量体に加え，ブロードな多量体が検出されたことから，加熱されたβ-ラクトグロブリンが抗原性を保持していることが示唆された．

収録刊行物

• 日本食品科学工学会誌

  日本食品科学工学会誌 60 (5), 233-236, 2013

  公益社団法人 日本食品科学工学会

キーワード

• <I>β</I>-ラクトグロブリン
• ラクトース
• メイラード反応
• 電気泳動

詳細情報

• CRID: 1390001206409236992
• NII論文ID: 10031169364
• NII書誌ID: AN10467499
• DOI: 10.3136/nskkk.60.233
• ISSN: 18816681
• ISSN: 1341027X
• NDL書誌ID: 024471435
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030852338
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I024471435
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可