血液網膜関門の機能特性を利用したドラッグデリバリー

  • 久保 義行
    富山大学大学院医学薬学研究部・薬剤学研究室
  • 赤沼 伸乙
    富山大学大学院医学薬学研究部・薬剤学研究室
  • 細谷 健一
    富山大学大学院医学薬学研究部・薬剤学研究室

書誌事項

タイトル別名
  • The blood-retinal barrier transporters in retinal drug delivery
  • ケツエキ モウマク カンモン ノ キノウ トクセイ オ リヨウ シタ ドラッグデリバリー

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抄録

血液網膜関門(blood-retinal barrier; BRB)は循環血液と網膜組織の間に存在するバリア機構であり、網膜内恒常性の維持に重要な役割を有している。網膜は視覚に関与する重要な神経組織であり、その疾患や失調は患者のQOLを著しく低下させる。網膜疾患薬物治療の向上に向けて、より有効な薬物送達法の開発が急務であり、その有力策として、BRBを介した網膜への薬物送達が提唱されている。本稿では、vitamin Cおよびverapamilなどに関して得られた知見を例として取り上げ、BRBを介した栄養物や薬物の供給機構や輸送機構について紹介する。

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参考文献 (29)*注記

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