中耳手術後に髄液漏を繰り返した1例

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タイトル別名
  • A Case Report: A Repeated Cerebrospinal Fluid Otorrhea
  • 症例報告 中耳手術後に髄液漏を繰り返した1例
  • ショウレイ ホウコク チュウジ シュジュツゴ ニ ズイエキロウ オ クリカエシタ 1レイ

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抄録

症例は52歳女性. 中耳手術後に長期間を経て耳性髄液漏を発症し経乳突法で閉鎖をしたが, 術後8年後に側頭骨内髄膜脳瘤による耳性髄液漏が再発し, 経中頭蓋窩法にて瘻孔閉鎖を行った1例を経験した. 初回中耳手術により乳突洞天蓋に骨欠損を生じ, 長期的術後合併症として硬膜が破綻し髄液漏を生じたと推測された. それに対し瘻孔閉鎖術を施行したが, 術後8年後に側頭骨内髄膜脳瘤を生じ髄液漏が再発した. 経中頭蓋窩法で硬膜を縫合後, 側頭筋膜と有茎骨膜弁で被覆した上で脂肪組織を骨欠損部の中頭蓋窩底と乳突腔に挿入した. 術後2年を経過して, 髄液漏の再発はみられない.

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