当科における口腔扁平上皮癌(上歯肉・硬口蓋,下歯肉)の治療

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タイトル別名
  • Treatment for squamous cell carcinoma of maxillary gingiva/hard palate and mandibular gingiva

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抄録

当科では口腔扁平上皮癌(上歯肉・硬口蓋,下歯肉)に対し原発巣の温存を目的に浅側頭動脈経由の動注化学放射線治療を施行してきた。今回この治療法の有効性を検証するために1998年1月から2008年12月まで口腔扁平上皮癌(上歯肉・硬口蓋,下歯肉)21例につき,3年生存率,原発巣制御率,原発巣温存率を検討した。粗および死因特異的生存率は上歯肉・硬口蓋症例でともに27%,下歯肉症例でそれぞれ50%,60%であった。原発巣温存率は上歯肉・硬口蓋症例で9%,下歯肉症例で30%であった。上歯肉・硬口蓋症例,下歯肉症例に対する動注化学放射線治療では生存率,温存率とも低く,まず治療成績を改善することが重要であると考えた。

収録刊行物

  • 頭頸部外科

    頭頸部外科 22 (3), 283-286, 2012

    特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (18)*注記

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