ダビガトランによる薬剤性食道潰瘍の2例

• 葛西 恭一

  社会福祉法人京都社会事業財団西陣病院 内科

• 石田 恵梨

  社会福祉法人京都社会事業財団西陣病院 内科

• 小林 由佳

  社会福祉法人京都社会事業財団西陣病院 内科

• 曽我 幸一

  社会福祉法人京都社会事業財団西陣病院 内科

• 金光 大石

  社会福祉法人京都社会事業財団西陣病院 内科

• 坂本 京子

  社会福祉法人京都社会事業財団西陣病院 内科

• 竹中 信也

  社会福祉法人京都社会事業財団西陣病院 内科

• 柳田 國雄

  社会福祉法人京都社会事業財団西陣病院 内科

• 伊谷 賢次

  社会福祉法人京都社会事業財団西陣病院 内科

書誌事項

タイトル別名

• TWO CASES OF ESOPHAGEAL ULCER CAUSED BY DABIGATRAN

抄録

症例1は75歳男性．心房細動にてダビガトラン220mg/日服用開始したところ，5日後より食道閉塞感，ゲップを自覚．上部消化管内視鏡検査にて中部食道に白色の膜様付着物を伴った潰瘍性病変を認めた．ダビガトランを継続しながらプロトンポンプ阻害剤（以下PPI）を服用したところ潰瘍は治癒した．症例2は68歳，女性．発作性心房細動に対しダビガトラン300mg/日服用開始77日後より胸焼けを自覚．上部消化管内視鏡検査にて中部食道に白色の膜様付着物を伴った潰瘍性病変を認めた．ダビガトランを中止しPPI投与したところ潰瘍は治癒した．ダビガトランは循環器領域で使用頻度が高まると予想される薬剤であり，薬剤性食道潰瘍の原因となり得ることを念頭に置く必要がある．

収録刊行物

• 日本消化器内視鏡学会雑誌

  日本消化器内視鏡学会雑誌 55 (2), 257-261, 2013

  一般社団法人 日本消化器内視鏡学会

キーワード

• ダビガトラン
• 薬剤性食道潰瘍

詳細情報

• CRID: 1390001204222608512
• NII論文ID: 10031163756
• NII書誌ID: AN00192102
• DOI: 10.11280/gee.55.257
• ISSN: 18845738
• ISSN: 03871207
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2013180274
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可