硬化療法後に虚血性胃粘膜病変をきたした残胃静脈瘤破裂の1例

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  • A CASE OF A RUPTURED GASTRIC VARIX IN THE STOMACH DEVELOPING INTO AN ISCHEMIC GASTRIC MUCOSAL LESION AFTER ENDOSCOPIC SCLEROTHERAPY

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抄録

症例は76歳男性,主訴は吐血.十二指腸潰瘍のため40歳時Billroth I法再建術施行歴のある患者.近医市中病院で残胃静脈瘤破裂と診断され,内視鏡的静脈瘤結紮術施行後ショック状態となり当科へ紹介.同日75%Cyanoacrylateによる内視鏡的硬化療法を施行した.翌日の内視鏡検査では止血状態であることを確認したが,残胃体部小彎から吻合部まで充血したびらん性胃粘膜が連続し,CA注入部の静脈瘤周囲まで及んでいた.第5病日の内視鏡検査では潰瘍性病変へと変化していたが,その後の治癒経過は良好で,残胃静脈瘤の寛解を確認し経口摂取も可能となったため第12病日に前医市中病院へ転院となった.

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参考文献 (16)*注記

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