障害者に対する両面価値的態度の構造

書誌事項

タイトル別名
  • Ambivalent Attitudes Toward People With Disabilities: Implicit and Explicit Stereotypes About Their Competence and Warmth
  • 障害者に対する両面価値的態度の構造 : 能力・人柄に関する潜在的―顕在的ステレオタイプ
  • ショウガイシャ ニ タイスル リョウメン カチテキ タイド ノ コウゾウ : ノウリョク ・ ヒトガラ ニ カンスル センザイテキ ― ケンザイテキ ステレオタイプ
  • ―能力・人柄に関する潜在的-顕在的ステレオタイプ―

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抄録

障害者に対する態度は両面価値的であるといわれているが、その構造は、明確にはわかっていない。本研究は、障害者に対する両面価値的態度について、態度の現れ方に関する表明次元と、態度の内容に関するステレオタイプ内容次元という2つの視点から検討した。大学生・大学院生30名に対して、潜在的および顕在的な障害者に対する評価、能力ステレオタイプ、人柄ステレオタイプを測定した。その結果、表明次元にかかわらず障害者に対して、ネガティブな能力ステレオタイプ(能力が低い)とポジティブな人柄ステレオタイプ(あたたかい)が存在することがわかった。障害者に対する評価は表明次元によって異なり、顕在的にはニュートラルであったが、潜在的にはネガティブであった。これらの結果は、障害者に対する両面価値的態度が表明次元と内容次元に生じていることを示している。

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 49 (5), 481-492, 2012

    一般社団法人 日本特殊教育学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (13)*注記

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