左腋窩に発生したアポクリン腺癌

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タイトル別名
  • A case of apocrine carcinoma on the left axilla

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抄録

71歳,男性。約1年前より左腋窩に30×25 mm大の浸潤触れる紅色局面あり,ステロイド外用するも改善しないため当科紹介受診。生検の結果,真皮に好酸性の細胞質を有し核小体の目立つ大型類円形腫瘍細胞が小型腺管構造を形成しながら増殖していた。免疫組織学的に腫瘍細胞はCAM5.2陽性,CK7陽性,GCDFP-15陽性,PAS陽性,ジアスターゼ消化性PAS陽性,エストロゲン・プロゲステロンレセプター陰性,CK20陰性,ベルリンブルー染色陰性,MiB-1/Ki67 index 9%であった。全身検索で他臓器病変はなく,腋窩原発のアポクリン腺癌と診断した。病変部の拡大切除術施行し,術後6ヵ月経過したが再発・転移を疑う所見はない。

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