103歳を超えて追跡している眼周囲再発基底細胞癌の1例

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  • A patient with recurrent, periocular BCC followed over 103 years old

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抄録

82歳,女性の鼻部から右内眼角に及ぶmorpheaformの基底細胞癌(BCC)を報告した。病巣部切除後,全層植皮術を行った。術後2年4ヵ月以後は来院がなく,97歳,14年半ぶりの再診時には,再発腫瘍が眼瞼ならびに眼窩に浸潤していた。CT画像上,眼窩脂肪織や周囲骨組織への浸潤所見を認めた。軽度認知症を伴う超高齢者故に,眼窩内容除去術を行わずに,姑息的治療で経過を追っているが,最近のCT,MRI画像上では,脳硬膜,右海綿静脈洞,斜台,ほかへの浸潤所見を認めている。<br> 眼周囲のBCCでは,再発が少なからず起こるので,密な間隔で,長期的な追跡が必要である。

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