背部に生じた皮膚平滑筋肉腫(皮膚型)の1例

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  • A case of superficial cutaneous leiomyosarcoma on the back

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抄録

73歳,男性の背部に生じた皮膚平滑筋肉腫を経験した。初診時に背部左側に20×30mm大の不整に隆起する淡褐色局面を認め,隆起性皮膚線維肉腫などを疑うも部分生検ではケロイドと診断した。再切除時の病理組織検査で,紡錘形の腫瘍細胞が密に錯綜して増殖する像がみられ,免疫組織化学的検討でdesmin,αSMAが陽性,CD34陰性であったことより皮膚平滑筋肉腫の診断に至った。腫瘍は表皮直下から真皮浅層に限局しており皮膚型の皮膚平滑筋肉腫と診断した。腫瘍辺縁より4cm離して拡大切除し,術後2年経過したが,再発や転移は認めていない。

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