当科の内視鏡下筋膜下不全穿通枝切離術(SEPS)の治療成績の検討

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タイトル別名
  • Surgical Results of the Subfascial Endoscopic Perforator Vein Surgery in the Treatment of Severe Varicose Vein

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抄録

●要  約:内視鏡下筋膜下不全穿通枝切離術(SEPS)の治療成績,術前後の静脈機能を検討した.2005年9月から2010年12月までに行ったSEPS 34例,40肢を対象とした.CEAP分類は,C4:17肢,C5:5肢,C6:18肢であった.手術は全身麻酔下にone port systemでSEPSを行い,85%にストリッピング手術も行った.空気容積脈波法(APG)で術前,術後1,6,12カ月のvenous filling index(VFI),venous volume(VV),residual volume fraction(RVF)を測定した.手術合併症は下腿感覚障害15%,創感染2.5%に生じた.潰瘍治癒率100%,潰瘍累積無再発率は平均観察期間22カ月で95.7%であった.APGを用いたSEPS術後の静脈機能を検討した報告例は筆者らが調べた範囲ではなく,われわれは術後12カ月まで静脈機能の改善が維持されていることを証明した.

収録刊行物

  • 静脈学

    静脈学 24 (3), 281-286, 2013

    日本静脈学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (31)*注記

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