地域在住高齢者を対象にしたピアノ講座における感情および手指運動機能の変化

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タイトル別名
  • Piano lessons bring about changes in emotional state and in finger motor function in a community of elderly subjects
  • チイキ ザイジュウ コウレイシャ オ タイショウ ニ シタ ピアノ コウザ ニ オケル カンジョウ オヨビ テサシ ウンドウ キノウ ノ ヘンカ

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抄録

要 旨<br>目的 : ピアノ講座に参加した高齢者の感情および手指運動機能の変化を明らかにする. <br>方法 : 高齢者54名 (実施群32名, 対照群22名) を対象とし, 実施群には3ヵ月間 (全6回) のピアノ講座を開講した. 感情指標 (Mood Check List-Short Form 1 : MCL-S1およびフェイススケール) , 最速タッピング数 (右手2-3指, 右手4-5指, 左手2-3指, 左手4-5指の4種類) , 練習時間数などを基に検討した. <br>結果 : 介入前後の実施群変化量と対照群変化量との比較で, 有意差が示されたものは, MCL-S1の不安感 (p=.04, 実施群は有意な改善, 対照群は有意な悪化) および最速タッピング数 (4種類全てにおいてp<.01, 実施群>対照群) であった. フェイススケール値の実施群変化量と対照群変化量との比較では, 有意差が示されなかった (p=.16). <br>結論 : 地域在住高齢者がピアノ学習をすることは, 不安感情の改善および手指運動機能の維持向上に効果があることが見出された.

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