Interhemispheric approachにおける内側前頭回を指標とした前交通動脈の位置の推定

  • 今田 裕尊
    国立病院機構東広島医療センター脳神経外科
  • 勇木 清
    国立病院機構東広島医療センター脳神経外科
  • 右田 圭介
    国立病院機構東広島医療センター脳神経外科
  • 貞友 隆
    国立病院機構東広島医療センター脳神経外科
  • 桑原 政志
    国立病院機構東広島医療センター脳神経外科

書誌事項

タイトル別名
  • Prediction of the Intraoperative Location of the Anterior Communicating Artery using Medial Frontal Gyrus as a Landmark in an Interhemispheric Approach

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抄録

 Interhemispheric approach (IHA) において, 内側前頭回 (MFG) の形態を指標とした前交通動脈 (A-com) の位置の推定を試みた. MRI T1強調矢状断像の検討の結果, MFGを2分割する脳溝を頭蓋底に平行に終板方向に伸ばした延長線は, 鞍結節から終板傍回先端部方向に10mm前後の限局した位置を通過していた. 近似的に鞍結節と終板傍回先端部を結ぶ線上付近に前交通動脈は存在するとみなせば, 鞍結節から10mm前後に位置する前交通動脈はMFGを2分割する脳溝の頭蓋底に平行な術野深部への延長線上に存在すると推定され, 術中所見も同様の結果であった. これより, IHAにおいてMFGの形態を指標とし, 術前に測定した鞍結節から前交通動脈の距離に応じた前交通動脈の位置の推定はある程度可能であった.

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