後壁梗塞に伴う心室中隔穿孔治療成績

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  • Surgical treatment for ventricular septum perforation after posterior myocardial infarction

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抄録

急性心筋梗塞(AMI)後心室中隔穿孔(VSP)は死亡率が高い.前壁梗塞に伴うVSPはinfarct exclusion法(Komeda-David)により成績安定しているが後壁梗塞に伴うVSPは死亡率が高い.当院での後壁梗塞に伴うVSPの手術成績を検討する.【対象】2002~2011年8月までのVSP手術28例.そのうち後壁梗塞に伴うVSP 7例を検討.心尖部穿孔2例,心基部穿孔5例.乳頭筋断裂1例,心破裂1例.【結果】左室切開によるinfarct exclusion法5例,右室切開による2重パッチ閉鎖法2例.心尖部穿孔の2例と右室切開の2例が生存したが心基部穿孔に対してinfarct exclusion法を行った3例(43%)はLOSで死亡した.【結語】後壁梗塞に伴うVSP特に心基部の穿孔に対する手術成績は不良である.右室切開2重パッチ閉鎖法は成績を改善する可能性がある.

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