糖尿病性骨髄炎における起因菌の検討

• 皿山 泰子

  神戸労災病院　皮膚科

書誌事項

タイトル別名

• Investigation of causative organisms in diabetic osteomyelitis
• トウニョウビョウセイ コツズイエン ニ オケル キインキン ノ ケントウ

抄録

糖尿病性骨髄炎は糖尿病性足潰瘍の10～20%に発症し，しばしば下肢切断のリスクを増大させる．感染骨の外科的デブリードマンと抗生剤の全身投与が必要であるが，正確にターゲットを絞った抗生剤を選択することが感染コントロールにおいて重要である．そこで我々は当院における糖尿病性骨髄炎の起因菌を検討した．メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が37.5%と最も多く検出された．また腸内細菌科も54.2%と頻度が高かった．複合感染は41.7%であった．したがって糖尿病性骨髄炎の治療において最善の結果を得るためには，初期治療としてMRSAを念頭に置いた広域抗生剤を選択すべきである．

収録刊行物

• 日本下肢救済・足病学会誌

  日本下肢救済・足病学会誌 5 (2), 77-80, 2013

  日本下肢救済・足病学会

キーワード

• 糖尿病性骨髄炎
• 起因菌
• メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
• 複合感染

詳細情報

• CRID: 1390282680314800896
• NII論文ID: 130003379857
• NII書誌ID: AA12678449
• DOI: 10.7792/jlspm.5.77
• ISSN: 21871957
• ISSN: 1883857X
• NDL書誌ID: 024792941
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I024792941
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2015254927
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可