-
- 石村 匡崇
- 九州大学医学研究院 成長発達医学分野(小児科)
-
- 土居 岳彦
- 九州大学医学研究院 成長発達医学分野(小児科)
-
- 高田 英俊
- 九州大学医学研究院 成長発達医学分野(小児科)
-
- 瀧本 智仁
- 九州大学医学研究院 成長発達医学分野(小児科)
-
- 山元 裕之
- 九州大学医学研究院 成長発達医学分野(小児科)
-
- 白石 暁
- 九州大学医学研究院 成長発達医学分野(小児科)
-
- 吉田 健一
- 東京大学病院 Cancer Board
-
- 小川 誠司
- 東京大学病院 Cancer Board
-
- 小島 勢二
- 名古屋大学大学院医学系研究科 小児科学
-
- 大賀 正一
- 九州大学医学研究院 成長発達医学分野(小児科) 九州大学医学研究院 周産期小児医療学
-
- 原 寿郎
- 九州大学医学研究院 成長発達医学分野(小児科)
この論文をさがす
抄録
症例は在胎36週0日,体重1455 gで出生し,体重増加不良と発達遅滞があり,頭部MRIで小脳低形成を認めた.1歳時にE. coliによる敗血症罹患後より汎血球減少と低γグロブリン血症が進行し,2歳4ヶ月時に当科に紹介された.骨髄像は低形成髄で,Flow-FISH法によりテロメア長の短縮を認め,先天性角化不全症の最重症型であるHoyeraal-Hreidarsson症候群と診断した.3歳時に汎血球減少症が進行したため,骨髄非破壊的前処置による臍帯血移植を施行したが,移植後TMAを発症し,頭蓋内出血により生着確認前に死亡した.<br> 先天性角化不全症では,これまでテロメア関連遺伝子の変異により発症すると報告されているが,本症例では既知の原因遺伝子に変異は認めなかった.そのため,whole-exome sequenceによる原因遺伝子検索を行ったところ,RTEL1 (Regulator of telomere elongation helicase 1)遺伝子の複合へテロ遺伝子変異を同定した.RTEL1はテロメアの維持・複製,およびDNA二本鎖切断修復に関与しており,本年,先天性角化不全症の新規原因遺伝子として報告されている.本症例は本邦初のRTEL1遺伝子変異によるHoyeraal-Hreidarsson症候群と考えられた.<br>
収録刊行物
-
- 日本臨床免疫学会会誌
-
日本臨床免疫学会会誌 36 (5), 390a-390a, 2013
日本臨床免疫学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204653614592
-
- NII論文ID
- 130003383101
-
- ISSN
- 13497413
- 09114300
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可