P7-06  FDG-PETとNaF-PETによる関節リウマチの炎症と骨代謝の解析

  • 渡邉 俊幸
    横浜市立大学附属市民総合医療センター リウマチ膠原病センター
  • 神山 玲光
    横浜市立大学附属病院 リウマチ・血液・感染症内科
  • 岸本 大河
    横浜市立大学附属病院 リウマチ・血液・感染症内科
  • 峯岸 薫
    横浜市立大学附属病院 リウマチ・血液・感染症内科
  • 吉見 竜介
    横浜市立大学附属病院 リウマチ・血液・感染症内科
  • 桐野 洋平
    横浜市立大学附属病院 リウマチ・血液・感染症内科
  • 上田 敦久
    横浜市立大学附属病院 リウマチ・血液・感染症内科
  • 岳野 光洋
    横浜市立大学附属病院 リウマチ・血液・感染症内科
  • 石ヶ坪 良明
    横浜市立大学附属病院 リウマチ・血液・感染症内科
  • 井畑 敦
    横浜南共済病院 膠原病リウマチ内科
  • 長岡 章平
    横浜南共済病院 膠原病リウマチ内科
  • 五十嵐 俊久
    大和市立病院 リウマチ科
  • 立石 宇貴秀
    横浜市立大学附属病院 放射線科
  • 井上 登美夫
    横浜市立大学附属病院 放射線科

Search this article

Abstract

【目的】FDG-およびNaF-PETを従来の画像診断所見と比較検討することで,関節リウマチ(RA)における炎症と骨代謝,骨破壊・修復との関連を明かにする.【方法】対象はRA患者12例(女性10例,年齢60.0歳,罹病期間6.8年).生物学的製剤治療新規導入時(9例),変更時(3例),両手のFDG-PET,NaF-PET,X線を撮影し,X線の変化(Genant-modified Sharp score)と疾患活動性(DAS28,SDAI)との関連を解析した.【結果】関節内局在をみると,FDGの集積の主体は滑膜,NaFは骨であった.FDGは臨床的腫脹関節に集積が強く,その集積の総和は疾患活動性と相関した.総NaF集積は疾患活動性だけでなく,HAQスコア(ADL障害度)とも相関した.個々の関節におけるFDGとNaF集積はほぼ相関するが,骨棘などのOA変化では解離を認めた.半年の経過における総Sharpスコアの変化は総FDG集積より総NaF集積とより強く相関した.そのサブ解析では,関節裂隙狭小化(JSN)が総NaF集積と相関した.骨びらんの進行を認めた関節を個々に解析すると,ベースラインのFDGおよびNaF集積陽性率はぞれぞれ62%(8/13),92%(12/13)であった.【結論】RA病変において,FDGとNaFの集積の関節内局在には違いがあるものの,個々の関節における両核種の集積度は相関し,RAにおける炎症と骨変化が一連の病理変化である可能性が示された.両核種を比較すると,骨破壊および形成性病変は,NaF-PETでより明確に描出された.<br>

Journal

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top