書誌事項
- タイトル別名
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- Measurement of urinary neutrophil gelatinase-associated lipocalin in hemolytic uremic syndrome
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抄録
溶血性尿毒症症候群(HUS)でurinary neutrophil gelatinase-associated lipocalin(uNGAL)を測定し,重症度と臨床経過との関連を検討した。対象:年齢2~3歳のHUS患児3例。方法:急性腎障害の重症度はpRIFLE criteriaに従い,血清クレアチニンと尿量から分類した。uNGALは免疫比濁法で測定した。結果:急性腎障害の最重症Fに分類された2例のうち,1例は無尿のため腹膜透析を必要とし,uNGALは高値(4,597 ng/ml)であった。もう1例のuNGALは低値(78.9 ng/ml)で水分管理で改善し,腎前性の関与が疑われた。軽症Rに分類された1例のuNGALはさらに低く(4.3 ng/ml),水分管理で改善した。結論:HUSの患児において,uNGALは血清クレアチニンによるpRIFLE criteriaで判別できない腎前性腎不全を判定できる可能性が示唆された。
収録刊行物
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- 日本小児腎臓病学会雑誌
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日本小児腎臓病学会雑誌 26 (1), 7-12, 2013
一般社団法人 日本小児腎臓病学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679317021952
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- NII論文ID
- 130003384534
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- ISSN
- 18813933
- 09152245
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可