陽電子消滅法のネットワークポリマーへの応用

  • 鈴木 健訓
    高エネルギー加速器研究機構, 放射線科学センター

書誌事項

タイトル別名
  • Application of Positron Annihilation Lifetime Spectroscopy to Network Polymers
  • ヨウデンシ ショウメツホウ ノ ネットワーク ポリマー エ ノ オウヨウ

この論文をさがす

抄録

本総説では各種エポキシ樹脂の自由空間 (高分子間の空隙) について説明する。T H P M (trisphydroxyphenylmethane) のノボラック樹脂では, 水分の吸着により空隙の大きさが減少し, τ3は小・さい方に移動するのが観測された。また, シアネート樹脂 (bisphenol A dicyanate) の場合には, 重合度の増加とともに比容積が増加することが知られているが, PALSでは寿命の増加として観測された。<BR>高分子の緩和現象についても興味ある結果が得られており, 液体窒素に浸けて瞬時 (数秒~数十秒) に77Kに冷却した場合と, 緩やかに77Kに冷却した場合では異なった現象が観測される。

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ