亜臨界水分解によるFRPの高付加価値化・水平リサイクル技術

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タイトル別名
  • Enhanced and Horizontal Recycling Technology of FRP Using Sub-Critical Water
  • アリンカイスイ ブンカイ ニ ヨル FRP ノ コウ フカ カチカ スイヘイ リサイクル ギジュツ

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抄録

リサイクルが困難な繊維強化プラスチック (FRPと略記) の亜臨界水による高付加価値化・水平リサイクルにおいて, 水酸化カリウム (KOHと略記), 水酸化ナトリウム (NaOHと略記) を用いた亜臨界水分解反応の最適化, スチレン-フマル酸共重合体 (SFCと略記) の水からの分離の遠心分離実験装置による実証実験, SFCの無水交換反応による改質および得られた無水化SFCの評価を行った。亜臨界水分解反応において, KOHおよびNaOHの濃度は0.38mol/l, 0.72mol/lが最適で, 温度は共に230℃が最適であった。SFC分離の実証実験では, メチルイソブチルケトン (MIBKと略記) を用いることにより含水率67%を達成し, 従来法よりも水の残存量を約1/5に低減させることができた。SFCの改質では, 無水酢酸を用いて20℃で8時間, 硫酸存在下で無水交換反応を行い, 収率100%で無水化SFCを得た。得られた無水化SFCを50%の配合率で市販低収縮剤に配合し, 性能, 品質を評価した結果, 市販品と同等であることを確認し, 原材料に比べて, 5~10倍の “高付加価値化リサイクル” の可能性を検証した。

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