低分子ヘパリン中の夾雑ムコ多糖類の工業的除去方法

• 村田 浩志

  宮崎大学大学院農学工学総合研究科 扶桑薬品工業株式会社

• 嶋村 英雄

  扶桑薬品工業株式会社

• 松久 明生

  扶桑薬品工業株式会社

• 山本 啓一

  扶桑薬品工業株式会社

• 杉山 幸司

  扶桑薬品工業株式会社

• 川上 隆生

  扶桑薬品工業株式会社

• 余田 光

  扶桑薬品工業株式会社

• 植村 英俊

  扶桑薬品工業株式会社

• 戸田 隆雄

  扶桑薬品工業株式会社

• 六車 三治男

  宮崎大学農学部

• 河原 聡

  宮崎大学農学部

書誌事項

タイトル別名

• Development of an Industrial Processing Method for Removing Contaminating Mucopolysaccharides from Low Molecular Weight Heparin Preparations
• テイブンシ ヘパリン チュウ ノ キョウザツ ムコ タトウルイ ノ コウギョウテキ ジョキョ ホウホウ

抄録

低分子ヘパリン（LMWH）であるダルテパリンナトリウム（DN）の純度試験法と，その中の他のムコ多糖類（MS）夾雑物の工業的除去方法について検討した．高純度の DN (DN-W）に高分子デルマタン硫酸（DSH）および高分子過硫酸コンドロイチン硫酸（OSH）を添加して粗DN（DN-C）を調製し，2段階のエタノール（EtOH）分画処理を行い，各不純物の挙動と DN-C の精製度を確認した．加えて，商業用 DN についても同様の EtOH 分画処理を行い，EtOH 分画処理の有効性を確認した．各分画物を HPLC法と¹H-NMR（NMR）法により分析した結果，全ての検体で純度が向上した．また，本試験で用いた商業用 DN 中の高分子 MS 不純物はおもに高分子 DS であることが確認された．以上の結果から，LMWH の調製工程において，亜硝酸分解抵抗性不純物を高感度で検出できる亜硝酸分解/HPLC 法による純度検査を行い，さらに，2段階の EtOH 分画処理を実施することで，高品質な LMWH 原料を安定的に調製できると考えられた．

収録刊行物

• 日本食品科学工学会誌

  日本食品科学工学会誌 61 (2), 85-94, 2014

  公益社団法人 日本食品科学工学会

キーワード

• エタノール沈殿
• 低分子ヘパリン
• デルマタン硫酸
• 過硫酸化コンドロイチン硫酸

詳細情報

• CRID: 1390001206408457728
• NII論文ID: 130003393537
• NII書誌ID: AN10467499
• DOI: 10.3136/nskkk.61.85
• ISSN: 18816681
• ISSN: 1341027X
• NDL書誌ID: 025250124
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010871294
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I025250124
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可