糖尿病や腎機能障害を合併する難治性創傷患者へのHMB，アルギニン，グルタミン含有食品使用の経験

• 大出 佑美

  埼玉医科大学病院栄養部

• 須田 幸子

  埼玉医科大学病院栄養部

• 石川 昌一

  埼玉医科大学病院形成外科

• 市岡 滋

  埼玉医科大学病院形成外科

書誌事項

タイトル別名

• The importance of nutritional management on intractable wounded patients with diabetes or decreased renal function during usage of enteral nutrients; HMB/arginine/glutamine
• 症例報告 糖尿病や腎機能障害を合併する難治性創傷患者へのHMB,アルギニン,グルタミン含有食品使用の経験
• ショウレイ ホウコク トウニョウビョウ ヤ ジンキノウ ショウガイ オ ガッペイ スル ナンチセイ ソウショウ カンジャ エ ノ HMB,アルギニン,グルタミン ガンユウ ショクヒン シヨウ ノ ケイケン

抄録

要旨：難治性創傷患者にはβ- ヒドロキシ-β- メチル酪酸（β-hydroxy-β-methylbutyrate: HMB），アルギニン，グルタミンが創傷治癒に有効とされている．当院では一般的な栄養管理とあわせHMB，アルギニン，グルタミン含有食品（以下HMB/Arg/Glu 食品：アバンド^TM，アボットジャパン株式会社）を使用しているが，難治性創傷患者は糖尿病や腎機能障害を合併していることが多く，HMB/Arg/Glu 食品の使用には注意が必要である．今回我々は，糖尿病や腎機能障害を合併する難治性創傷患者にHMB/Arg/Glu 食品を使用し，血糖値や腎機能の変化に応じ薬剤や食事内容を調整することで，それらを悪化させずに治癒までHMB/Arg/Glu 食品の使用継続可能であった．糖尿病や腎機能障害を合併する難治性創傷患者にHMB/Arg/Glu 食品を使用する際は，補給栄養量とともに血糖値や腎機能を経時的に評価し，それに応じた薬剤や食事内容の調整をすることが重要である．

収録刊行物

• 日本下肢救済・足病学会誌

  日本下肢救済・足病学会誌 6 (1), 71-75, 2014

  日本下肢救済・足病学会

キーワード

• 難治性創傷
• 栄養管理
• HMB
• アルギニン
• グルタミン

詳細情報

• CRID: 1390001205337268224
• NII論文ID: 130003397879
• NII書誌ID: AA12678449
• DOI: 10.7792/jlspm.6.71
• ISSN: 21871957
• ISSN: 1883857X
• NDL書誌ID: 025454609
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I025454609
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2016171123
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可