ラットの心内膜における自然発生性神経鞘腫(短報)

書誌事項

タイトル別名
  • Spontaneous endocardial schwannoma in a rat.

抄録

109週齢のFischer系ラット1例に自然発生した, いわゆるendocardial disease類以の病変について電子顕微鏡的に検索した. 本病変は, 心内膜下における紡錘形細胞とそのcell processの平行配列より構成され, これらの細胞およびcell processの周囲は厚さ30-40nmの基底膜によりおおわれていた. 紡錘形細胞の細胞質にはmicrofilamentが散在し,一部のcell processではwrapping構造あるいはpseudomesaxon様構造が観察された. 以上の所見から, これらの紡錘形細胞はSchwann細胞由来であることが示唆され, その形態像は実験的に誘発されたendocardial Schwannomaにほぼ一致するものであった.

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