プロモ錯塩としての銅の定量法

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タイトル別名
  • The Spectrophotometric Determination of Copper as Bromo-Complex.

抄録

銅と多量の臭化水素酸との間に生ずる褐赤色の錯塩を利用する銅の定量法を基礎的に検討し,あわせてプロモ錯体の組成および生成定数を分光光度法によってしらべた。過塩素酸銅の溶液に臭化水素酸を加えていくと,溶液は褐黄色を経て褐紫色となり,273,345,515および590mμ 付近を申心とした吸収帯があらわれる。臭化水素酸の濃度を十分大きくしたときに紫外部1こあらわれる吸収は時間とともにいちじるしく変化して,273mμ 付近の吸収が顕著になる。これに反し可視部の吸収帯はほとんど変化しない。定量は,臭化水素酸の濃度を7N程度にして515ないし590 mpの波長で行ない1γ/ ml程度の銅を定量できる。銅が比較的多量のときには800mμ 以上の吸収帯を利用すればよい。銅を過剰にして得られる1:1錯体の生成定数として0.65土0.04を得た。

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