フランス語のavecNPPP構文の統語論

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タイトル別名
  • La syntaxe de la construction avec NP PP en franÇais

抄録

フランス語のavec NP PP(avec Pierre{pour/comme/en guise de}guide)構文の統語論を論じる.第一に,この構文の統語構造は,McCawley(1983)の主張する[avec[NP PP]]ではなくRuwet(1982)の主張する[avec NP PP]である.第二に,pour/comme/en guise deの補語であるN'は意味上avecに後続するNPに対して述語の関係にあるが, PPそのものはいかなる意味においてもNPの述語ではない.この点でこれらの前置詞をコピュラの一種と見なすMcCawleyの分析は不適切である.第三に,この構文では多くの場合PPが省略できるにもかかわらず,PPは単なる付加部ではなくavecによって下位範疇化されていると考える必要がある.以上の事実をHPSG(主辞駆動句構造文法)理論に基づいて意味論をも考慮に入れつつ形式化する.

収録刊行物

  • 言語研究

    言語研究 2003 (124), 97-130, 2003

    日本言語学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205121328128
  • NII論文ID
    130003565734
  • DOI
    10.11435/gengo1939.2003.124_97
  • ISSN
    21856710
    00243914
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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