亀裂性岩盤中の核種移行に及ぼすコロイドへの核種収着速度の影響

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タイトル別名
  • Effects of Kinetic Radionuclide Sorption onto Colloids for Radionuclide Transport in Fractured Rock Experimental and Numerical Studies

抄録

放射性廃棄物の地層処分システムの安全性を検討する際,核種移行評価の観点からは,ベントナイト系緩衝材の浸食等に起因して生成するコロイドや,地下水中に天然に存在するコロイドの影響評価は重要な検討項目の一つである。実験室やフィールドにおける研究では,核種がコロイドに収着して擬似コロイドを形成した場合,核種の移行はイオンの場合の移行特性と異なり,コロイドの移行特性に伴って促進されることが観測された例もある。したがって,地層中における物質移行には,地下水中のコロイドの存在が大きく関与すると考えられ,核種移行評価に関しては,核種―コロイド―岩盤間の分配係数を設定した核種移行解析モデルが提案されている。また,核種―コロイド―岩盤間の収着はそれら3相の性質に大きく依存して反応速度が異なることが報告され,核種移行解析モデルにおいてはその収着プロセスの記述に関して速度論を考慮することなどが提案されている。<BR>そこで,本研究では,前報に続き,核種―コロイド―岩盤間の分配係数を設定した核種移行解析モデルの適用性に関する検討を目的とし,核種移行挙動に及ぼす核種の収着反応速度の影響について実験と解析を通じて評価を行ったので報告する。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680163484800
  • NII論文ID
    130003765450
  • DOI
    10.3327/taesj2002.3.249
  • COI
    1:CAS:528:DC%2BD2cXhtVCitL7L
  • ISSN
    21862931
    13472879
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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