東アジア地域を対象としたトラジェクトリー型モデルによる硫酸イオンの湿性沈着の解析

  • 市川 陽一
    社団法人 土木学会 (財) 電力中央研究所環境大気グループ
  • 藤田 慎一
    (財) 電力中央研究所環境化学グループ
  • 池田 有光
    社団法人 土木学会 大阪府立大学 工学部環境工学講座

書誌事項

タイトル別名
  • AN ANALYSIS OF WET DEPOSITION OF SULFATE USING A TRAJECTORY MODEL FOR EAST ASIA
  • ヒガシ アジア チイキ オ タイショウ ト シタ トラジェクトリーガタ モデル

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抄録

東アジア地域を対象に硫黄酸化物の長距離輸送モデルを開発し, わが国の硫酸イオンの湿性沈着量を予測した. 予測結果は, 国内21箇所で1年間を通して測定した降水成分や降水量のデータをもとに検討された. 観測データから評価した湿性沈着量0.29Tg/年 [S換算] (Tg=1012g) に対して, 輸送モデルの結果は0.22Tg/年 [S換算] であった. 長距離輸送モデルによって観測値の80%近くを評価できた. わが国の火山から排出されるSO2の寄与は, 日本全域で年間について見ると約20%であった.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 1994 (497), 127-136, 1994-08-21

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (11)*注記

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参考文献 (9)*注記

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