ハマギギ科の一種 <I>Arius felis </I>の染色体

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タイトル別名
  • The Chromosome Complement of <I>Arius felis</I> (Siluriformes, Ariidae)

抄録

アメリカ合衆国, ルイジアナ州, Caminada湾で採集された4尾のArius felisの染色体を観察した.実験方法としては, Velban注入後2.5~3.5時間にじん臓およびひ臓を摘出し, airdrying法でプレパラートを作製した。<BR>Arius felisの核型は, 2n=54で26本の中部。次中部着糸染色体と28本の端部・次端部着糸染色体とからなる。<BR>一方, Ariusハマギギ属はDNA量が多く, ギギ科やIctaluridaeのそれに比べて2倍以上ある.しかしながら, 2nは上記2科の魚と比べてほとんど変わらない.このことは, ナマズ類の進化を考える場合, 染色体の倍教化では説明できないDNA量増大のメカニズムの可能性を示唆すると考える。

収録刊行物

  • 魚類学雑誌

    魚類学雑誌 27 (1), 82-84, 1980

    The Ichthyological Society of Japan

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679743930112
  • NII論文ID
    130003826048
  • DOI
    10.11369/jji1950.27.82
  • ISSN
    18847374
    00215090
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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