全身性エリテマトーデスにおけるIgEと薬剤過数

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  • ゼンシンセイ エリテマトーデス ニ オケル IgE ト ヤクザイ カビン

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抄録

全身性エリテマトーデス13例中, 血清IgE値1, 000u/ml以上の高値を示したのは8例 (61 .5%) に達した. 他方, 薬剤過敏の既往を有した症例は5例, 当科で薬疹ないし薬剤過敏反応を呈したもの4例を併せ, 誘発テストで確認しえたのが9例 (69.2%), 薬剤過敏症を有する5例中4例は他の薬剤でも過敏反応を呈した. 過敏薬剤の確認は12件で, そのうちpyridinol carbamate 1件を除き, すべて抗生物質, しかも10/11 (90.9%) が殺菌性抗生物質であった. 血清IgE値は活動期に高くなる傾向があり, 薬剤過敏反応後に増加する例もみられたが, 直接的関連性は不明である.

収録刊行物

  • 皮膚

    皮膚 18 (2), 185-192, 1976

    日本皮膚科学会大阪地方会

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