幼豚における<I>Actinobacillus suis</I>感染症の病理学的観察

• 佐野 弘

  静岡県家畜衛生研究所

• 梶尾 規一

  静岡県家畜衛生研究所

• 小柳 謙司

  静岡県中部家畜保健衛生所

• 山本 明

  静岡県家畜衛生研究所

• 溝口 徹

  静岡県家畜衛生研究所

• 大村 康治

  静岡県家畜衛生研究所

• 水口 博之

  静岡県家畜衛生研究所

書誌事項

タイトル別名

• Pathologial Observation on <I>Actinolacillus suis</I> Infection
• 幼豚におけるActinobacillus suis感染症の病理学的観察
• ヨウトン ニ オケル Actinobacillus suisカンセンショウ ノ
• Pathologial Observation on Actinolacillus suis Infection

抄録

1981年3月, 発熱や嘔吐を主徴とする幼豚の死亡例が発生し, 全身臓器からAotinobacillus suisが純培養的に分離された. これら幼豚2頭を病理学的に検査した. 肉眼的に肝の小白斑, 肺の水腫, 腎の点状出血およびリンパ節辺縁の赤色化が見られた. 病理組織学的検査では, 全身諸臓器の静脈に菌栓塞が認められた. 菌塊を中心にフィブリンの析出および単核円形細胞の浸潤が見られ, さらに菌栓塞の付着部位の血管壁は変性・壊死を呈し, 内膜炎を発生していた.その他, 間質性肺炎, 肝の巣状壊死および髄膜炎などが見られた.<BR>分離菌株を用いて実験感染を行ったところ, 静脈および筋肉内接種した各1頭の幼豚は接種後15時間以内に死亡し, 組織学的には野外例のそれに類似な菌栓塞病変が認められた.

収録刊行物

• 日本獣医師会雑誌

  日本獣医師会雑誌 37 (8), 515-518, 1984

  公益社団法人 日本獣医師会

詳細情報

• CRID: 1390001204711969408
• NII論文ID: 130003847525
• NII書誌ID: AN00191857
• DOI: 10.12935/jvma1951.37.515
• ISSN: 21860211
• ISSN: 04466454
• NDL書誌ID: 2999349
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030293422
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I2999349
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1985163689
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可