冠動脈手術における当院のAnoxic Clamp法の検討

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タイトル別名
  • Anoxic Clamp method of this hospital in coronary arterial operation.

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抄録

1991年1月より1995年12月までの冠動脈バイパス手術の際,軽度低体温下に間歇的大動脈単純遮断法でのAnoxic Clamp症例(N=32)と,心筋保護液使用症例(N=34)とを比較検討した。間歇的大動脈単純遮断法は,グラフト吻合1本あたりの動脈遮断時間と体外循環時間の短縮,体外循環中の水分出納バランスの改善,輸血量削減に良好な結果を得た。また,人工心肺は輸液量削減による除水施行症例の減少,心筋保護液注入装置が不要なことから,システムのコスト削減,簡素化が計れた。また,繰り返す大動脈クランプからのプラーク飛散が原因と考えられる脳障害は経験しておらず,本法は術中,術後経過などから,心筋保護液使用症例と遜色ないものと考えられる。

収録刊行物

  • 体外循環技術

    体外循環技術 23 (1), 14-17, 1996

    一般社団法人 日本体外循環技術医学会

参考文献 (11)*注記

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