犬の特発性上皮小体機能低下症の診断に対するEDTA負荷試験の応用
書誌事項
- タイトル別名
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- Ethylenediaminetetraacetic Acid (EDTA) Tolerance Test for the Diagnosis of Idiopathic Hypoparathyroidism in Dogs
- 犬の特発性上皮小体機能低下症の診断に対するFDTA負荷試験の応用
- イヌ ノ トクハツセイ ジョウヒ ショウタイ キノウ テイカショウ ノ シンダ
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抄録
臨床経過から上皮小体機能低下症と推定された低カルシウム血症の犬1頭 (患犬) の他に実験的上皮小体機能低下犬3頭 (実験犬) および対照として健康犬4頭 (対照犬) を用い, EDTA負荷試験を行った.<BR>EDTA負荷試験の方法は5%ブドウ糖200mlに体重1kg当たり70.0mgのEDTA-2Naと4mgの塩酸プロカインを溶解して約20分かけて点滴投与した. 投与前と投与後5分, 1時間, 2時間および3時間後にそれぞれに採血し, 血清カルシウムと血清PTHを測定した.<BR>その結果, 血清カルシウム値の投与前値への期待回復時間は対照犬では3.27±0.42時間 (Mean±SD) であるのに対して, 患犬は7.5時間, 実験犬は6.0~7.5時間といずれも遅延していた.<BR>血清PTH値は対照犬では負荷直後に負荷前の3.15±0.77倍に上昇したのに対して, 患犬と実験犬では全く上昇がみられなかった.<BR>以上より, 患犬は特発性上皮小体機能低下症と確定診断され, EDTA負荷試験が犬の本症の診断にきわめて有用であることが判明した.
収録刊行物
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- 日本獣医師会雑誌
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日本獣医師会雑誌 44 (5), 492-495, 1991
公益社団法人 日本獣医師会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679686180992
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- NII論文ID
- 130004051371
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- NII書誌ID
- AN00191857
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- ISSN
- 21860211
- 04466454
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- NDL書誌ID
- 3723286
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可