種雄豚における繁殖障害の発生状況

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  • Field Survey on the Occurrence of Reproductive Disorders in Boars
  • シュユウトン ニ オケル ハンショク ショウガイ ノ ハッセイ ジョウキョ

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抄録

1975~1980年, 埼玉, 神奈川, 千葉, 長野, 岐阜, 宮崎および鹿児島の7県の養豚場において繁殖障害を呈した種雄豚40頭について, その発生状況を調査した. 鹿児島県以外の県における繁殖障害を呈した豚では発熱, 食欲減退, 陰嚢の充血, 腫脹, 精巣ならびに精巣上体の腫脹または萎縮および硬結などの類似した臨床症状が高率に認められた. 異常精液では無精子症群が425%, 精子死滅症群が25%, 精子無力症群が20%およびその他の異常を呈した群が125%であった. 厚生省の「全国日本脳炎情報」による各地域の日本脳炎ウイルス (JEV) の流行状況と繁殖障害の発生時期とがよく一致し, さらに埼玉, 長野および岐阜の3県における養豚場の血清疫学調査からもJEV感染が示唆された.

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