反応速度差を利用した電流滴定法によるヒドロキノンとp-(メチルアミノ)フェノールの示差定量

書誌事項

タイトル別名
  • Differential Determination of Hydroquinone and p-(Methylamino)phenol in Mixtures by Amperometric Titration Utilizing the Difference in Reaction Ratest
  • 回転白金電極を指示電極とする電流滴定法に関する分析化学的研究 XLI  反応速度差を利用した電流滴定法によるヒドロキノンとp‐(メチルアミノ)フェノールの示差定量

抄録

ヒドロキノンとp-(メチルアミノ)フェノールのヨウ素酸イォシに対する反応速度差を利用して,混合物中の両成分を迅速かつ精度よく電流滴定する方法を開発した. 回転白金電極(+0.6Vvs. SCE)を指示電極, SCEを対極として, 滴定剤であるヨウ素酸イオンの還元電流を測定する電流滴定法によって,種々混合比のヒドロキノンとp-(メチルアミノ)フェノールを示差定量する方法を確立した。4mol/l の塩酸溶液50mlに結晶臭化カリウム8gを添加した墓礎液を用いて,p-(メチルアミノ)フェノール中のヒドロキノンを滴定する。ヒドロキノンとp-(メチルアミノ)フェノールの合計量は別のアリコートを用いて,2mol/lの塩酸溶液50mlに結晶塩化ナトリウム10gを添加した基礎液を用いて滴定する。p-(メチルアミノ)フェノールは2回の滴定値の差から求める。ヒドロキノンに対してp-(メチルアミノ)フェノールが0.1倍モルから2.5倍モル共存しても両成分を1%以内の相対誤差で示差定量することができた。また写真現像剤中に含まれる塩類は両成分め定量に影響を与えなかった。,<BR>本法はヨウ素酸イオンに対してヒドキノンが優先的に反応する性質を利用して, ヒドロキノンとp-(メチルアミノ)フェノールを直接示差的に滴定する方法で,従来の方法に比較して簡単かつ迅速に定量できるという特徴がある。

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ