ジスアゾ染料と銅(II)塩との反応

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タイトル別名
  • The Reaction between Disazo Dyes and Bivalent Copper Salt
  • ジスアゾ センリョウ ト ドウ II シオ ト ノ ハンノウ

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抄録

ジスアゾ染料を配位する金属・染料錯体の生成状況を明らかにする目的で,次のような3種の配位基をもつジスアゾ染料と銅(II)塩との水系媒体中での反応を分光光度的に追究し,また反応生成物の性質を検討した結果は次のようである。<BR>染料I o-オキシ-o'-アルコキシアゾ型<BR>染料IIo-アミノ-o'-アルコキシアゾ型<BR>染料IIIサリチル酸残基型<BR>反応温度25~100℃,常圧下の反応条件では,染料Iは染料のスルホン酸銅,染料IIは特にセルロース繊維上にて染料・銅(II)錯体,また染料IIIは銅配位重合体を形成する。<BR>反応温度130~135℃, 加圧下( 封管中) では染料I は染料・銅(II) 錯体を形成するが, 染料IIは配位子自身の分解が起こる。<BR>染料・銅(II)錯体を脱銅後,クロム(III)塩と反応させる場合は染料Iは配位子自身の分解が起こるが,スルホン酸基をもたない染料Iはクロム配位重合体を形成する。

収録刊行物

  • 工業化学雑誌

    工業化学雑誌 70 (10), 1729-1735, 1967

    The Chemical Society of Japan

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