いわゆる早産成熟児について

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タイトル別名
  • So-called Ripe Premature
  • イワユル ソウザン セイジュクジ ニ ツイテ

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抄録

いわゆる早産成熟児というものが, 臨床的に正常期産児, 晩期産児とに比べてどのように優劣の差があるのか検討してみた. 分娩予定日不確実なものや, 多胎, 妊娠中毒症, 骨盤位, 帝王切開など異常分娩を除いて, 昭和41年から昭和50年までの10年間の当院分娩例8890例の中から, 体重2800g以上の成熟児及び3500g以上の過熟児を妊娠38週以前(いわゆる早期産), 妊娠38~42週(いわゆる正常期産), 妊娠42週以降(いわゆる晩期産)の3群について初産, 経産とに区分し, それぞれ胎児体重, 胎盤重量, 胎児胎盤重量比, 前早期破水頻度, 分娩所要時間, 出血量, 児死亡率, Apgar Score, 鉗子吸引分娩率, 生理的体重減少日数, 生理的体重減少重量, 臍帯脱落日について検討した. その結果妊娠38週以前は129例, 妊娠42週以降94例でコントロール群として正常期産例を無差別に抽出したところ, Apgar scoreを除きすべての項目で差を認められなかつた.

収録刊行物

  • 医療

    医療 32 (5), 592-594, 1978

    一般社団法人 国立医療学会

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