Yersinia enterocolitica およびYersinia pseudotuberculosis の接合による耐性の伝達について

書誌事項

タイトル別名
  • TRANSMISSION OF DRUG-RESISTANCE THROUGH CONJUGATION IN YERSINIA ENTEROCOLITICA AND YERSINIA PSEUDOTUBERCULOSIS
  • Yersinia enterocoliticaおよびYersinia pseudotuberculosisの接合による耐性の伝達について-2-とくに自然界分離のSM耐性菌に関して
  • Yersinia enterocolitica オヨビ Yersinia ps
  • (II): WITH SPECIAL REFERENCE TO STREPTOMYCIN RESISTANT STRAINS ISOLATED FROM MEN AND DOMESTIC ANIMALS
  • 第2報とくに自然界分離のSM耐性菌に関して

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抄録

接合によつて耐性を伝達するR-因子は, 腸内細菌科の種々の菌に及んでいることが明らかにされつつある。Yersiniaについては, GINOZA1) はYersinia (Pasteurella) pseudotuberculosisまたはYarsinia (Pasteurella) pestisが,Escherichia coliからR-因子によつて耐性の伝達をうけることを報告した。ついで金沢ら2, 3, 4), 水野ら5)もY. enterocolitica力二腸内細菌由来のR-因子の宿主菌となりうることを報告した。<BR>一方, CORNELIS6) は, Y. enterocoliticaから (Su, Sm, Cm, Km) と (Su, Sm, Cm, Tc) R-因子を検出した。金沢ら7) も, ヒト終末回腸炎から分離されたY.pseudotuberculosisのSM単独耐性が感性E.coliへ伝達されることをしり,Y.pseudotuberculosisにおけるSM耐性R-因子の存在を明らかにした。<BR>その後, 金沢ら8) はさらに,動物分離のY. renterocolitica, Y. pseudotuberculosisをも加えて, 接合による耐性の伝達についても検討, 報告したが, 今回はとくに, その耐性が1次伝達, 2次伝逮ともに証明されたSM単独耐性について報告する。<BR>なお最近, 木村ら9) も同様,Y.enterocolitica, Y. pseudotuberculosisのSM単独耐性R-因子について報告している。

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