鼓室形成術術前検査としての耳管機能検査装置の有用性の検討

DOI
  • 二宮 靖子
    Department of Otorhinolaryngology, Miyazaki Medical College
  • 柊山 幹子
    Department of Otorhinolaryngology, Miyazaki Medical College
  • 東野 哲也
    Department of Otorhinolaryngology, Miyazaki Medical College
  • 外山 勝浩
    Department of Otorhinolaryngology, Miyazaki Medical College
  • 稲葉 順子
    Department of Otorhinolaryngology, Miyazaki Medical College
  • 森満 保
    Department of Otorhinolaryngology, Miyazaki Medical College

書誌事項

タイトル別名
  • The usefulness of the eustachian tubal function meter for a preoperative examination of tympanoplasty

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抄録

当科で施行された鼓室形成術の術前検査として耳管機能検査を取り入れ, 従来より行つてきたカテーテル耳管通気法やCT所見と比較し予後との関係についても検討した.耳管機能検査ではカテーテル耳管通気, CT所見に比較し狭窄を示す頻度が高かった. また, 形成鼓膜経過不良例では耳管機能検査で狭窄を示すものが明らかに多く, さらにカテーテル耳管通気, CT所見でも異常を示すものが多くみられた. このことより, 術前検査として3つの検査を組み合わせることが, 鼓室形成術の適応決定や術式選択や予後予測をするにあたり重要かつ有用であると思われた.

収録刊行物

  • 耳鼻と臨床

    耳鼻と臨床 42 (5Supplement2), 814-819, 1996

    JIBI TO RINSHO KAI

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