小真珠腫を伴つたツチ骨固着症の1例
書誌事項
- タイトル別名
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- A case of malleus fixation with a small cholesteatoma
抄録
今回われわれは臨床所見, 画像診断上で診断困難なツチ骨固着症を経験した. 症例は5歳男性左耳漏, 左伝音難聴を認め, 鼓膜弛緩部肉芽, およびCTの軟部陰影より真珠腫性中耳炎による耳小骨破壊をひきおこしたと考え手術を施行した. しかし手術所見では, 真珠腫による耳小骨破壊はなくツチ骨頭と上鼓室側壁との固着が認められた. 中耳炎の長期罹患がなくかつ進行性の難聴もなく, ツチ骨前靭帯炎症性瘢痕, 化骨所見のないことより, 先天性ツチ骨固着症と診断した.
収録刊行物
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- 耳鼻と臨床
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耳鼻と臨床 42 (5Supplement2), 863-866, 1996
JIBI TO RINSHO KAI
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205497640576
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- NII論文ID
- 130004133393
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- ISSN
- 04477227
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可