先天性声門下狭窄症の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of congenital subglottic stenosis

この論文をさがす

抄録

先天性声門下狭窄症に炎症が加わり、数回クループ様症状を呈した小児例を報告した。輪状軟骨の形成異常に起因した狭窄であり、声帯の数mm末梢のレベルで後側方を中心とした上下約1cmの範囲に及ぶ狭窄であった。喉頭戴開を行った後、肥厚した輪状軟骨をダイアモンドバーを用いて削開し内腔を広げた。粘膜欠損部には遊離頬粘膜移植を行い、先端ドーム状Tチューブをステントとして挿入した。術後の音声は良好であるが創部の瘢痕形成を強く認めており、トラニラストの内服を継続している。声門下狭窄では、できるだけraw surfaceをなくすような手術を心掛け、術後の感染予防を徹底する必要があると思われる。

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ