書誌事項
- タイトル別名
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- An autopsy case of chronic tibroplastk my ocar ditis associated w. th retinal pigmentary change: with special reference to the histological study of the conduction system by serial sections
- 連続切片による刺激伝導系の検索
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抄録
症例,19歳男性,盲学校生,昭和51年胸部X線上心拡大を指摘され,昭和52年上気道感染を繰り返し,不整脈が出現したため当科入院.心雑音なく,CTR 64.2%,心電図上V1で尖鋭な陽性相を有する2相性P波,QRS時間0.20秒と心室内伝導障害を示し,III,aVF,V2-4でST上昇,非定型的早期興奮,I,aVL,V5.6で陰性T波を認めた.ESR 1mm,CRP(-),GOT,HBD,CPK,Aldelaseなどは高値を示した.心エコー図で左室内腔は拡大し,後壁の動きが悪く,うっ血型心筋症が考えられた.強度の近視と網膜色素沈着がみられた,妹にも患者同様の心臓,眼の異常所見,血清酵素の上昇を認めた.家族性心筋症や,とくにKearns症候群の疑いもおかれた、剖検で刺激伝導系を含む広汎な心筋の線維化,炎症性細胞の浸潤がみられ,慢性線維性心筋炎と診断された.本症例は家族性に感染防御機構になんらかの欠如があり,心筋炎を繰り返したと考えられ,心筋症の成因上からも興味深い.
収録刊行物
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- 心臓
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心臓 12 (4), 424-430, 1980
Japan Heart Foundation
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680460810112
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- NII論文ID
- 130004135288
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- ISSN
- 05864488
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可