房室結節二重伝導路におけるリンキング現象を示した1例
書誌事項
- タイトル別名
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- A case with linking in the dual atrioventricular nodal pathway.
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抄録
リンキングは一方の脚の持続性ブロックが対側脚からの逆行不顕性伝導により生ずる現象として記述されたが, 房室結節二重伝導路 (DPW) 内でも同様の機序により速伝導路が持続的にブロックされ, 心房早期刺激によりリンキングが解消された症例を報告する.症例は電気生理学的検査でDPWが認められた73歳, 男性.心房に周期漸減傾斜刺激を行ない, 速伝導路の持続的ブロックが起こる刺激周期長に到達した後, 周期漸増傾斜刺激を速伝導路の伝導が回復する刺激周期長まで行ない, 両周期長間をリンキング窓とした.遅, 速伝導路の順伝導有効不応期はそれぞれ245msec以下, 290msec (基本周期長=545msec) であり, リンキング窓は350msecから390msecであった.リンキングが生じた際に加えられた心房早期刺激によりリンキングは解消し, 速伝導路の伝導が回復した.リンキングはDPWにおいても生ずることが示され, 房室結節における心電現象の理解に有用と思われた.
収録刊行物
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- 心電図
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心電図 14 (4), 263-269, 1994
一般社団法人 日本不整脈心電学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679751057920
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- NII論文ID
- 130004244729
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- ISSN
- 18842437
- 02851660
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可