両眼網膜はく離を認めた福山型先天性筋ジストロフィー症の1例

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タイトル別名
  • Congenital muscular dystrophy of Fukuyama type with bilateral retinal detachment.

抄録

福山型先天性筋ジストロフイー症で両眼に網膜剥離のある症例を経験したのでその経過につき報告する. 症例は8才の女児で, 生後9ヵ月に福山型先天性筋ジストロフイー症と診断されていた. 8才7ヵ月の時に左水晶体吸引術を受け, 術後両眼に網膜剥離を認め, 当科を紹介された. 両眼とも耳側に90°以上におよぶ鋸状縁断裂と, その周囲に類嚢胞変性, 網膜剥離を認め, 8才8ヵ月の時に両眼網膜剥離手術を施行した. 術後感染を起こしバツクルの除去を行つたが網膜は復位した. この網膜剥離の原因としては, まれな2疾患が合併した可能性も考えられるが, むしろ原病による網膜の脆弱性が関与していることが考えられた.

収録刊行物

  • 医療

    医療 40 (7), 612-615, 1986

    一般社団法人 国立医療学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206313260160
  • NII論文ID
    130004313856
  • DOI
    10.11261/iryo1946.40.612
  • ISSN
    18848729
    00211699
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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